
コンピュータシステムを1台の装置で構成しているものをシンプレックスシステムと言います。シンプレックスシステムでは、万一障害が発生した場合、運用を停止しなければなりません。
障害の原因を突き止め、復旧処理をして、再度システムを稼働するまで、システムは停止状態となります。この間の時間を平均復旧時間、MTTR(Mean Time To Recovery)と言います。
また、故障が回復してから次にまた故障するまでの平均時間を平均故障間隔、MTBF(Mean Time Between Failure)と言います。銀行のキャッシュディスペンサーに代表されるオンラインリアルタイム処理では一時もシステムを停止する事はできません。そこで、故障してもシステムが停止しないように、コンピュータシステムを2台の装置で構成します。普段は1台をオンラインリアルタイム処理に運用し、もう1台をバッチ処理用に運用します。
そして、オンラインリアルタイム処理に運用しているコンピュータシステムに万一障害が発生し、停止せざるを得ない時に、もう一台コンピュータシステムに入れ替えて運用を継続するという方法です。これで、オンラインリアルタイム処理システムの平均故障間隔MTBFは飛躍的に大きくなります。銀行など金融系のシステムで多く採用されているシステム利用形態です。
1台を主系、もう1台を従系として、主系に障害発生した場合、自動でき切り替わってシステムを稼働させる形態をホットスタンバイといいます。主系に障害発生した場合、人間が介入して手動で切り替えるシステムをコールドスタンバイと言います。